原田 要 展
Kaname Harada Exhibition
2025.11.8(土)~11.19(水)開廊:12:00~19:00(月曜休廊・最終日17:00まで)

私は長らく、立体作品でありながら絵画作品である、として木材に色彩を施した作品を制作してきました。
その絵画とは、既成のタブロー表面を離れ、色彩=色材が華麗に繰り広げられるに足る表面を如何に形作るかというものです。
その姿を求めるうちに、平面からは遠く離れ、様々に屈曲した形態へと変化してきました。
ただ複雑な形態であっても、片面は色彩の表面として、もう片面は白い表面として成立していることは一貫しています。
表と裏がある表面。それはキャンバスなどの絵画とも一致しているのではないでしょうか。
今回メインとなる『絵画の庭―屈龍花(クツリュウカ)』は、全長5メートルほどの横長の作品です。
自作としては、これまででも最大の作品となります。正面の花の部分から末端まで内部は空洞となっており、画面として色彩が繋がっています。
実際には不可能ですが、もし広げることが出来れば、ひとつながりの画面として目の前に広がることになる。つまり、極端に屈曲した絵画作品として考えているのです。
他にも大小合わせて40点程度を展示する予定です。会場全体が多様な形態や色彩の作品で満たされるはず。
ぜひ会場で作品空間を体験してください。
原田要/Kaname Harada
略歴/Profile
1961.4 大阪に生まれる
1988.3 大阪教育大学大学院修了
《近年の主な展覧会》
「ヴァイブレーション」展(2001年宇都宮美術館)
「たがやすように-熟す画面の4つのかたち」展(2003年和歌山県立近代美術館)
「起源を歩く-Jomonと原田要の庭」展(2013年京都造形芸術大学・芸術館)
「自然と美術の標本展―「モノ」を「みる」からはじまる冒険」展(2016年横須賀美術館)
「絵画展・・・なのか?」(2019年川口市立アートギャラリー・アトリア)
「関西の80年代展」(2022年兵庫県立美術館)
《個展》
2020 ギャラリー勇斉・奈良
ギャラリー・デン 青い家・京都
2021 ギャラリーamikanoko・大阪
芸術空間あおき・静岡
2022 奈良蔦屋書店 天平ギャラリー・奈良
ギャラリーモーニング・京都
2023 ギャラリー勇斉・奈良
『原田要展-絵画と彫刻の深みに・・・』真庭市蒜山ミュージアム・岡山
河野邸・大阪
2024 ギャラリーamikanoko・大阪
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