森内 敬子展Keiko Moriuchi Exhibition

2020.3.24(火)~4.1(水)開廊:12:00~19:00(月曜休廊・最終日17:00まで)

遥か大昔、はかりしれない、思量もできないほどの長い無量阿僧企那の過去世に、バーンギーラシ(Bhāngirasi)という如来が世間に誕生しました。正等覚であり、世間解であり無上調法大夫であり、諸人間の師であり、仏であり、一万歳の寿命がありました。この如来に対し、ある紡織者が一日一本の糸を捧げつづけました。一本の糸の長さは、玄装法師訳本によりますと、15千万劫の長さではありますが、「この糸とは善の糸でありますので未来世においてもずっと保ゴを頂き摂取しつづけて下さい」と願いました。宇宙に存在する善根を信じる為にー。
紡織者の名は、ストラチュナカ(Sūtracunaka)。


2019年1月22日 記

〈森内 敬子略歴〉
1943年 大阪市に生まれる。
1962年に具体美術協会設立者の吉原治良に師事。3年後ニューヨークへ渡米。
以後ニューヨークを拠点としイサム・ノグチやマン・レイらと親交を深める。
1968年吉原治良の勧めで具体美術協会に参加。様々なジャンルを横断する作品を制作。
1983年から3年間、西ドイツでパーソナルコンピューター登場後の人間の意識エネルギーについて学ぶ。
1990年代からはクロスとスパイラルの記号を画面にペインティングを制作する。

《縷/ Lu》φ19〜27cm
《縷/ Lu》72.7x60.6cm/F20