竹下 麻衣展 部屋のなかをみてまわるMai Takeshita Exhibition
2023.6.6(火)~6.15(木)開廊:12:00~19:00(月曜休廊・最終日17:00まで)
《竹下麻衣 / Mai Takeshita 略歴》
島根県生まれ 京都府在住 日本画家
2018 嵯峨美術短期大学美術科入学
2022 嵯峨美術大学芸術学部卒業
【受賞】
2020 令和元年嵯峨美術大学・短期大学修了制作展 同窓会賞
2022 令和3年度年嵯峨美術大学・短期大学修了制作展 同窓会賞
Idemitsu Art Award 2022 グランプリ受賞
挨拶
この度初めての個展をさせていただきます。 支えてくださった方々に感謝の気持ちで一杯です。 何卒よろしくお願いいたします。
概要
もともと部屋の中で過ごすことが好きで、日々部屋の中にあるものに視点を向けていると 一見いつもと同じように見えて、日常の中で変化している様子などを捉えることができま す。モチーフが日々変化していく中でみせる線やかたちを私なりに咀嚼して制作しました。 今回の個展は日常生活を送る部屋の中で見つけた線やかたちをテーマにした作品を多く展 示しています。
コンセプト
無造作に重ねられた洗濯物の入ったかご、さまざまなものが入ったリュック、 花瓶の中で枯れていく植物など、そこには自然にできた線やかたちが存在しています。自然 にできた線やかたちは私の意図していない動きをしていて面白いと感じます。作品を制作 する過程で写生やドローイングを重ねるうちに、その自然な線やかたちが私の中に取り込 まれ、線やかたちの持つ大胆な動きやリズムを画面の中で表現しようと試みています。
2022 Idemitsu Art Award講評
視覚的なスケール感という点で、グランプリに選ばれた竹下麻衣作の《せんたくものかごのなかで踊る》は、特異な存在感を放っていました。典型的な日本画の画材と技法を用いつつ、大型の麻のカンヴァスいっぱいに描かれた洗濯物カゴ。しかし描かれたモチーフが何であるのかを判断するより前に、目に飛び込んでくるのはうねりのある力強い描線です。日本画は画材の特質上、油彩やアクリルに比べて平面的な印象を与えることが多いものですが、画材が何であるかは気にならない解放的な表現がグランプリに相応しい作品です。
「2022 Idemitsu Art Award講評、キュレーター木村絵理子「絵画のスケール感とは何か」より抜粋
- 今展の開催について / 若手作家支援プロジェクト -
今企画は、現代アートの分野でコマーシャルギャラリーにおいて若手作家の発表機会を増やし、新たな感性の発見と出会いの場を作ることを目標としています。