李 燦辰 / リ・ サンシン 展 Apotheosis Li Canchen Exhibition

2025.2.11(火)~2.20(木)開廊:12:00~19:00(最終日17:00まで)



今回の展覧会で発表する作品は虚構と現実における廃墟の特質を探求し、それらの特性を活用して新たな作品を創作する過程で生まれた作品です。
廃墟は過去の記憶や歴史の痕跡を保持すると同時に、その物質的特質や時間による変化によって未来への可能性を示唆しています。
廃墟の特質を探求する方法としては現実の廃墟と虚構の廃墟(例えば映画、ゲーム、文学作品中の想像上の廃墟)を比較し、それらがどのように物質性、時間性、象徴性を持ち得るかを分析します。 現実の廃墟は時間の経過による崩壊や再生が物質に独特の美学を生み出し、記憶や象徴の保存を可能にする一方、虚構の廃墟は創造者の意図や叙事の中で自由にその意味や機能を変化させる柔軟性を持っています。
私はこの過程を通して廃墟がどのように生成と消失、秩序と混沌の交錯点として機能するかを明らかにし、こうした廃墟の特性を利用し、物質性と象徴性の対話を中心とした作品を創作する方法論を確立することを目指しています。 また、最終的にはこれらのすべての過程は廃墟を単なる遺物や背景として捉えるのではなく、その特性を現代芸術の文脈において再解釈し、創造の可能性を広げる新たな視点を提供するものであると考えています。

李 燦辰 / Li Canchen
多摩美術大学大学院美術研究科博士後期課程在籍中
2023年 多摩美術大学大学院美術研究科修士課程修了 (油画)

[個展]
2024/1 「Apocalypse:創造と破壊の現在地」 MJK Gallery 東京
2023/1 「彗星の魔術師」 b Tokyo Gallery 東京
2022/6 「Modern fossil」長亭Gallery 東京
   
[グループ展]
2023/9 ART Students STARS Vol.2 +ART GALLERY 東京
2023/8 “HOCUS POCUS CIRCUS” HIGURE 17-15 cas gallery 東京
2023/4 Asian Ship 2023 FEI ART MUSEUM YOKOHAMA 横浜
2023/2 五美大連合展 東京都国立新美術館 東京
2023/1 多摩美術大学学内展 多摩美術大学 東京
2022/6 東京五美交流展 3331 Arts Chiyoda Gallery 東京
2021/11 チャリティビエンナーレ 小品展 FEI ART MUSEUM YOKOHAMA 横浜
   
[受賞歴]
2024 CAF賞2024入選
2024 第23回アートギャラリーホーム 入選
2023 公募展Idemitsu Art Award 2023 入選
2023 公募展「第2回 FEI PURO ART AWARD」求龍堂賞
2022 公募展SHIBUYA AWARDS 2022 入選
2022 公募展 第1回 FEI PURO ART AWARD 入選
2022 公募展MONSTER Exhibition 入選
2021 公募展TURNER AWARD 未来賞

Liminal 2024
Foxtail grass, Fabric, Water-based mixed media pigments, Sand,
Branches, Organic synthetic resin, Metal
Dimensions variable
Frigid Radiance, Fiery Surge 2024
Mixed Water-Based Media, Metal alloy, silica granules,
polymer adhesive, cotton, panel
73×103cm
Chiton 2024
Water-based mixed media pigments, Organic synthetic resin
33×40cm



- 今展の開催について / 若手作家支援プロジェクト -
今企画は、現代アートの分野でコマーシャルギャラリーにおいて若手作家の発表機会を増やし、新たな感性の発見と出会いの場を作ることを目標としています。