森本 紀久子 立体作品展 KIKUKO MORIMOTO Exhibition
2025.5.20(土)~6.1(日)開廊:12:00~19:00(月曜休廊・最終日17:00まで)

精子は方向性を持っているが、卵子は方向性を持っていない、、、という事を、昔、何処かで聞き付けてから、自分のひどい方向音痴は、⼥であるから仕方無い、と都合良い風に認めているし、ひどさ程度からして、私は⼥の中の⼥であると、思っているが、そうであるのなら、色気漂う⼥のはずであるが、その点は中性化しているのか、口惜しいが、真にアンバランスな⼥だと思っている。割方、直感で生きて来たし、予感ともなると神がかり的力も発揮出来るのに、私の場合、方向感覚とは別物であるらしい。 森本 紀久子(1986記)
さて、自称、⼥の中の⼥が、⼥しか描けぬ絵を描くのは卵子のなせる技で、仕方無いにしても、何時も、迷路にストンと嵌まって、遊び過ぎている様子である。回り道、迷い道、遠道の途中には、不思議な人間とか、魅力ある宝石とかが、いっぱい私を待っていて、それ等は “運命的な出会い!”と私を感激させ続けるのである。この先も、言葉でうまく説明しにくい、感覚に他ならないのだが、精一杯の私の鑑識眼で、行き止まりのない未来を予感しながら、はっきり生きて、止まらぬ姿勢で在りたいと願っている。
「現代美術」という言葉が、余りにも日常化しすぎて、便利語になっている今、“私は現代美術をやっている”等と認識して創造している人はいないと、勝手に私は思い込んでいる。物を創造する人口が急激に増えつつあるが、我が国の不思議で不気味な平和が続く限り、増え続けるだろうし、その内に世界中の人間が全員創造にたずさわる様になるのではないか、と本気に思うから、やはり、私も負けずに嬉戯として、道草しながら生きまくり、卵子のなせる技を見届けねば、、、と、思っている。
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2025.6.4〜6.15 森本紀久子 展
画廊ぶらんしゅ
住所:563-0031 池田市天神1-5-16
TEL: 0721-761-2626